電気系国家資格試験の資格取得支援と学生の受験

電気系国家資格試験の資格取得支援と学生の受験

執筆:講師 花田一磨

 新型コロナウイルスの影響が続く中ではありますが、今年も電気電子工学科の学生さんたちは電気系国家資格試験の受験勉強に励んでいます。

 電気電子工学科が資格取得支援を行っている国家資格は種々ありますが、今回の執筆担当・花田が大きく関わっているものは電気工事士試験と電気主任技術者試験の2つです。特に後者に関しては工場や太陽光発電所・風力発電所が多く立地する青森県においても大事な資格の一つとなっています。

 本学科は第一種電気主任技術者の認定校になっているため、必要な単位を修得し卒業後実務経験を積めば申請により電気主任技術者の資格を取得することができますが、勉強する場である大学にいるのであれば、その実力を確かめる意味でも資格試験に挑戦してもらえるとよいと思います。学科ではその支援として、電気電子工学総論I及びⅡという講座を開講し、前者は第三種電気主任技術者試験(電験三種)の理論分野、後者は電力分野及び機械分野の勉強会を実施しています。その甲斐もあってか去る8月22日に実施された電験三種に挑んだ4年生の一人は昨年度の電力分野に続いて機械分野の科目合格ができそう、との報告をしてくれました。残念ながら在学中での電験三種合格はできなさそうですが、地元の電力会社に就職する予定ですので就職後早々に合格してくれるかなと期待しています。受験会場には情報通信インフラ系の会社に就職した卒業生もいましたので、同じように就職後も継続して挑戦してくれている卒業生は多いのだと思います(仙台市、盛岡市、青森市、テストセンターでCBT(Computer Based Testing)?と受験会場が近くなり便利になる一方で卒業生を見かける機会が少なくなるのはさみしいですが)。

 最後になりますが、電気電子情報通信工学の分野を修め有資格者として活躍できる人材を地域に輩出することは地域にある工業大学の使命の一つですので、今後も学生の学習支援を継続していきたいところです。

写真 受験前の学生の様子