電子情報通信学会東北支部講演会が実施されました

電子情報通信学会東北支部講演会が実施されました

掲載日:令和5年12月12日

執筆:教授 柴田幸司

 2023年12月8日(金)の16:10 – 17:40は八戸工業大学工学部・電気電子工学科の4-209講義室にて、誘電緩和分光と光散乱・吸収測定と題し、山形大学理学部の天羽優子先生による電子情報通信学会東北支部の講演会が実施されました。電波や光は共に電磁波の一種ですが、天羽先生は現在、空間を伝搬する数100kHzという低い周波数の電波から光領域にかけた広い帯域(波長域)での、電磁波の物質(誘電体)への入射に対する応答(反射や吸収)特性との関係(複素誘電率(屈折率)等の電気定数と関連付ける誘電体という物質と電波や光との相互作用)を解明する先駆的な理論・実験的検討に従事されています。しかし、これらの関係は電波や光の伝搬、反射(散乱)、吸収を司る支配方程式に従います。その為、この日の天羽先生のご講演では先ず、光・電磁波の物理現象を支配する方程式からの反射・散乱・吸収との関係式を導出した上で、電波・光に対する測定結果を考察して頂けました。聴講者には、光の物理現象を液晶ディスプレイへ応用する研究者や、セラミック材料に対して分光計で特性解析をする研究者等、関連する専門家が多く含まれていた為、講演後は活発な質疑応答が行われました。