就職に強い、電気電子通信工学コース

就職に強い、電気電子通信工学コース

投稿日:令和4年12月1日

教授 信山克義

  2023年3月本学工学部電気電子工学科(現:電気電子通信工学コース)卒業予定の学生について、入学時から4年間修学支援担任を務めており、進路についても全面的にサポートしました。

 リクルートの就職みらい研究所の「就職プロセス調査」によると、2022年10月1日時点の2023年3月卒業予定大学生の就職内定率(内定はもらっていても、就職活動を続けている学生の割合)は93.8%、進路確定率(進路先を確定した学生の割合)は87.1%とのことです1)。また、青森労働局によると、青森県内の大学生(11校)の就職内定率は、10月末時点で68.0%とのことです2)。一方、本学科の学生の進路確定率は9月1日時点で100%となりました。

 学生は、電力会社や電気設備業、プラント・エンジニアリング業、半導体・電子部品製造業、情報通信業、自動車開発業など、幅広い業界から内定を得ました。内定先は、約6割が大手企業であり、約3割が地元の優良企業、公務員に内定した学生もいます。受験企業数は、約6割の学生が1社のみであり、残りの学生も数社です。大学院に進学する学生もおります。
 このように電気電子工学科(現:電気電子通信工学コース)は就職に強いのですが、これには大きく3つの理由があると考えております。

電気電子通信分野を広範にカバーする独自の学習環境

 電気電子通信工学コースではエンジニアリング・デザイン教育を重視しており、一つの課題に対して様々な知識を集約して多様な解を考え出す能力を身につけます。また、チャレンジ精神に富んだ企画カ・設計力を育むため、4年間一貫した実践教育を行い、電気電子通信分野の専門知識を広範にわたり身につけます。本コースは様々な国家資格の認定校となっているため、条件はありますが卒業後に電気主任技術者や特殊無線技⼠などの難関国家資格を得ることができます。
 社会では、理系の中でも特に電気電子通信分野の高度な専門知識を身につけた人材の需要が高く、本コースの学生はこれらの専門知識に加えて問題発見力や課題発見力、問題解決能力、リーダーシップ力を備えて卒業生していきます。

学生一人ひとりを把握した、徹底した進路サポート体制

  現4学年の修学支援担任として、入学時から学生の顔と名前を覚え、授業の出欠状況や交友関係なども把握し、学内の教職員と連携しながら親身にきめ細かくサポートしてきました。学生の顔と名前を覚えることの大切さは、若い頃に坂本禎智学長から教わりました。

 学生への就職関連情報配信や個人面談は、オンラインを大いに活用しました。個人面談は、学生一人ひとりが希望する進路を把握するために時間をかけて何度も行い、希望に沿った企業を紹介しました。学科独自の企業説明会や見学会も積極的に開催し、学生の進路選択に役立ててもらいました。エントリーシートの添削や面接練習などのサポートは、就職支援担当スタッフや卒業研究担当教員と連携しながら行いました。このように、本コースには学生に寄り添いながら一人ひとりを把握した徹底した進路サポート体制が整っています。

■50年の歴史があり、多くの優秀な卒業生が社会で活躍

 本コースは、1972年の本学開学時に設置された電気工学科がルーツであり、50年の歴史があります。社会では、4,000人を超える多くの優秀な卒業生が活躍しております。求人で訪れる企業の採用担当者は、卒業生の活躍を熱心に語り、本コースの学生を継続して採用したいと仰っています。

1) リクルートの就職みらい研究所の「就職プロセス調査」

https://shushokumirai.recruit.co.jp/research_article/20221007001/

2)青森労働局「令和5年3月新規大学等卒業予定者就職内定状況(令和4年10月末)」

https://jsite.mhlw.go.jp/aomori-roudoukyoku/redirect/684_data_00434.html