本学では教員が研究室に在室して、学生の訪問や質問を歓迎するオフィスアワーを設けています。授業に関することはもちろん、自分の興味や関心のあること、学生生活に関することなど、何でも質問することができます。
どうしても解決できない悩みがある場合は、カウンセリングルーム (学生相談室) に相談することも可能です。専門の医師やカウンセラー、弁護士に相談できる体制も整えています。電話やメールでの相談も、もちろんOKです。
このように本学では、あらゆる面で学生生活を強力にバックアップしています。
大学の勉強についていけるかどうか不安なのですが、何を勉強すればいいのでしょう?
A: 中学校や高校で使った数学と物理の教科書、ノートなどを見直しておきましょう。特に理解できないところや、間違っていたところは入念にチェックしておくこと。何ごとも基本がしっかりしていれば安心です。
大学に入ると、リメディアル (remedial) 分野の授業もあります。リメディアルには「補習」という意味があります。 高校で履修していなかったり、授業でわからなかった学生に適した講義です。様々な経歴の学生が、専門的な知識を身につけるうえで大切な基本をしっかりと学ぶ場だと考えてください。また、授業をサポートするための個別指導に近いゼミナールもあります。
高校で物理を履修していませんが、電気電子の勉強は理解できますか?
A: 1年生の授業科目にリメディアル分野がありますので、これを受講してください。専門の勉強に入る前に、中学校や高校の内容についてもう一度理解を深め、 専門科目へと移行していくための科目です。
また、本学科では、実験を中心として電気電子現象を経験できるように工夫しています。五感を通して現象を体感することでイメージが広がり、理解が深まります。
大学に入る前に、高校で身につけておくべきことは何ですか?
A: 好奇心を持つことと、決してあきらめないことです。「おもしろそう」「不思議」「なぜ」といった感じやセンスは、やる気を引き出す心の動きです。 ふだんの何気ない生活の中で、「なぜ」という疑問を持ってください。インターネットで検索してみると、実に様々な情報が出てきます。
そこで大変だと、あきらめないことが大切です。ちょっとでいいから、一つのサイトを読んでみてください。違う情報が転がっていて、ますます興味が高まります。この繰り返しが、さらに好奇心を広げていきます。ポイントは、一度に全てを理解しようとしないこと。自分の好きなところをつまみ食いするだけで構いません。できるだけ気軽にすることが長続きの秘訣です。
高校でさらに身につけておくべきことは何ですか?
A: 「人に聞くこと」です。「聞くは一時の恥、知らぬは一生の恥」というように、そのときわからないと思ったことでも、誰かわかる人に聞いて理解できると一生役立ちます。学問をするときに、知らないことがわかるというのは無上の喜びです。知的好奇心がその源です。少しぐらい嫌な顔をされても聞きまくりましょう。
また、経験や体験というのは、自分ではなかなかできませんが、経験者に聞くことは簡単です。 そこから貴重な話が聞けることもあります。
「学問」とは「学び方」を「問う」こと、あるいは「問い方」を「学ぶ」ことと言われています。 その意味では「聞き続けるのが人間の一生」と言ってもいいでしょう。皆さんも”人に聞いて”自分を磨きましょう。
高校と大学で違うところは何でしょうか?
A: 学問をするという点では同じですが、自由度が違います。大学では同じ電気電子システム学科であっても、電気分野や電子分野、情報分野など、自分に適した科目を選択することができます。
逆に言えば、自分自身で何を受講するかを選択する必要があります。様々な取り方ができるので迷うこともありますが、担任を中心とした指導や達成度評価システムを用いた履修プログラムの設計によって、自分に合ったプログラムを作ることができます。基本となる標準コースを提示しますので安心してください。
大学は専門学校とどこが違うのでしょうか?
A: 専門学校では特定の限られた資格取得を目指しますが、大学ではより広い分野で活躍できる素養を身に付けられます。皆さんが大学を卒業するときは、学士 (工学) という資格がもらえます。これは広い意味での”工学”の分野で考え、様々なフィールドで活躍できる素養を身に付けられることを意味しています。
そのため、大学の授業では総合的な教養科目など多彩な科目を受けることができます。また、一つの資格に限らず、教職など多様な資格を取得でき、 幅広い分野で活躍できるように授業科目が設定されています。
社会的に多くの企業が大学生を求めています。企業では様々な判断力が求められ、それを実践できるのは大学卒業生だという実績があるからです。
大学は自由な反面、いつの間にか勉強しなくなりそうで心配です。大丈夫でしょうか?
A: 大学は、皆さんが自由な雰囲気の中で様々な考え方を育み、社会へ巣立っていくことを願っています。しかしながら、野放しでそれができるわけではありません。 本コースでは「自由」に考えることができるように「指導」を行います。担任教員が中心となり、どのような科目を受けたらいいのか、 学生に合った履修モデルづくりを指導します。また、1年ごとに科目の単位取得状況をチェックして、無理なく継続的に学年が上がれるように配慮しています。
留年する学生の中には、朝が起きられないといった人もいます。何よりも大切なのは、学生自身が規則的な生活の中で受講しようという意欲です。