E-letterNo16028「準グランプリ受賞: IoT が開く農業の6 次産業化」

12 月11 日(日)八戸パークホテルにおいて大学、高専の学生からのアイデアを地域に提示し、実現化の支援をするというイノベーション・ベンチャー・アイデアコンテスト2016 が行われました。電気電子システム学科からは、4 年若沢卓道さん、4 年新谷聖さん、3 年鈴木孝嗣さん、1 年佐藤孝也さんの4 人のチームから「寒冷地での農業支援のためのインターネットと携帯電話網にて遠隔監視可能な土壌に施設した温床線の高安定・高精度な温度制御システム」の提案がありました。柴田幸司先生から技術的支援を受けたものです。10 件の発表の中から準グランプリの栄に浴されました。おめでとうございます。
 農業では6 次産業化が叫ばれています。これは、農産物の生産(1 次産業)に留まることなく、それを加工し(2 次産業)、販売する(3 次産業)ところまでを視野に入れて農業改革して行こうという考え方で、足し算で1+2+3=6 となることから、6 次産業化と言われます。最近では、農業が無ければ成り立たないので、掛算(1×2×3=6)であるとした考え方も言われています。
 一方で、”IoT”という言葉が持てはやされています。モノのインターネット(IoT:Internet of Things)は、様々な「モノ(物)」をインターネットに接続し、情報交換することにより相互に制御する仕組みのことを言います。若沢さんたちの試みはこれらの考え方を融合したもので2 次産業(加工)に属するものです。「インターネット×□」。この□に入るものを徹底的に突き詰めると、様々なアイデアが生まれそうです。


 

写真1 審査委員の質疑に答える若沢さんと試作した遠隔機器

写真1 審査委員の質疑に答える若沢さんと試作した遠隔機器

写真2 準グランプリの賞を受け取る若沢さん。 プレゼンターは丹羽八戸学院大学副学長。

写真2 準グランプリの賞を受け取る若沢さん。
プレゼンターは丹羽八戸学院大学副学長。

pdf版:2016_Letter_No29