E-letterNo17001「ヨーロッパの落書き」

2009年にベルリンへ海外出張した際、ヨーロッパのすばらしさを感じることができました。その一方で、「エ~ッ何ジャこれは!」と思ってしまったのが写真1 です。メッセ・ベルリン展示会場そばの駅のプラットホーム沿いの一枚です。建物の壁を見てください。すさまじい落書きです。およそ日本では見かけられないダイナミックなものでした。特に高いところはどうやって書いたんだろうかと、ある意味感心してしまいます。
 旅行前にはヨーロッパのきれいな街並みに思いをはせるのが楽しみですが、実際にその場に立って落書きに出くわしてしまうとゲンナリしてしまいます。実はヨーロッパでは良くみかけるのがこうした落書きです。グラフィティとも言い、芸術ではないか?との議論もあるようです。市民感覚からすると、整然とした構造物と自由度の高いパターンの組み合わせは夾雑的なイメージが付きまとってしまい違和感を感じてしまうのが本当のところです。色々取り締まりは行われているようですが、なかなか歯止めがかけられず、結果として手の打ち様がないというのが実情のようです。海外から日本への旅行者(インバウンド)は、日本の綺麗さに一目置いているのではないかなと期待するところです。
 今年度、電気電子システム学科ではクリーンアップ作戦を推進し、様々なリニューアルに取り組んでいます。写真2 は24 日に学科の卒研生がエチルアルコールで壁のクリーンアップを行った様子です。最終発表の直前でしたが、半時間ほどのクリーン化作業が頭休めのリフレッシュになればと思いました。


 

写真1 ベルリン市を走る鉄道沿いの落書き

写真1 ベルリン市を走る鉄道沿いの落書き

写真2 学科の廊下壁面をクリーニングする卒業研究生

写真2 学科の廊下壁面をクリーニングする卒業研究生

pdf版:2017_letter_No001