E-letterNo16009「投票をしますか?」

24 日は、イギリスがEU(欧州連合、European Union)からの離脱か残留かでの国を二分した中投票が行われ、固唾を飲んで見守っていました。双方の投票数が拮抗して激しい論戦が繰り広げられ、結局52%:48%の僅差で、離脱の道を歩くことが決まりました。イギリスとEU の国境が関税などで高くなります。イギリスに進出している日本企業は多くあり、TV ニュースでは日立製作所の方が経済的な懸念を吐露されていました。しばらく混乱が続きそうです。
投票で自分の1 票はほとんど影響が無いという人もいますが、イギリスの今回の投票を見ていると、そうとは言い切れないと感じます。チリも積もれば山となると言いますが、チリがなければ山もできません。今はネットで情報交換が気軽にできるようになりました。それを契機として大きなうねりも生まれます。政治の仕組みを体験するには今回がチャンスです。ところで、東京都知事選も行われますが、経費が何十億円もかかると問題にされることがあります。それに対して、独裁政治は効率的で即時性がありますが、歴史をみるとどうしても偏った体制になり、社会的歪みを生じてしまう傾向があります。民主主義(democracy)はあまねく人の意見を反映させることが必須であり、これには手間暇時間がかかってしまいますが、私たちの生活の方向性を定めるには必要なことです。また、ついつい身近な部分の改善を求めたくなりますが、合わせて、国際的なあるいは将来といった時間・空間の広がりについても考えてみて下さい。
投票所には郵送された入場券を持っていくだけです。会場では、係りの人が実に丁寧に案内してくれます。投票記載所には候補者・政党等の一覧表がありますので、確認して記入して下さい。時間は5 分もかかりませんので気軽に出かけてみて下さい。


 

写真1 不在者投票実施中の八戸市役所での投票掲示

写真1 不在者投票実施中の八戸市役所での投票掲示

写真2 総務省ホームページで投票を呼びかける広瀬すずさん

写真2 総務省ホームページで投票を呼びかける広瀬すずさん

pdf版:2016_Letter_No09