OB・OGだより「菅野 義明さん」

八戸工業大学同窓会報第6号掲載記事(2004年発行)

昭和51年電気工学科卒(横地研究室) 菅野 義明さん
 現在:㈲菅野無線電機商会勤務

菅野 義明さん
菅野 義明さん

 同窓生の皆様こんにちは。昭和54年4月に卒業して船舶無線と船舶電装の仕事に従事しました。船舶の無線関係は郵政省(現:総務省)、電装関係は運輸省海運局の管轄下にあり諸規定も陸上のそれとは異なる点が多く戸惑いました。先輩の指導を受けながら無線関係は(社)全国船舶無線工事協会の船舶無線整備士を、電装関係は(社)日本船舶電装協会の船舶電装士や航海レーダー整備士の資格を取得しました。

 漁業の話をしますと、当時は沖合から遠洋へと漁業界は発展を続けており、多くの360トン級の北洋転換船(遠洋トロール船)が港に出入りしていました。その後「200カイリ時代」に入り北洋漁業は打撃を受けますが、大型遠洋イカ釣船の時代が到来し八戸でも多くの船が建造されました。早出、残業当たり前の時代でした。その後「200カイリ時代」の影響が現れ始め仕事も減り「海から陸(オカ)へ」と転換せざるを得ない状況となりました。

 「海」の時にたずさわった魚群探知機やソナーの超音波後術を活かして液体・気体流量計や風向風速計、ドップラーソーダー、波高・潮流観測器関連の仕事をしています。仕事の内容は変わりましたが、常に学び活かすということを在学中に学んだことが今日につながったと思っています。技術は時と共に変わりますが、その背景にある精神は変わらないと思います。同窓生諸氏も八戸工業大学で学んだ精神を大事にしてください。