研究室探訪「神原研究室」

八戸工業大学同窓会報第6号掲載記事(2004年9月発行)

神原研究室
神原研究室

 当研究室では、仮想現実感と画像処理技術を使ってロボットの知能化へと応用する研究を行っています。単なるロボットというのは、決められた行動や予定された行動しかできないものを指します。それに対し、知能ロボットというのは、センサで外界が変化する様子を認識しながら、その変化に対応した賢い行動ができるものを指します。このセンサとして、これまで最も盛んに研究されて来たのが人間でいう「眼」に相当する部分です。人間が眼で外界を認識するように、ロボットもカメラと画像処理技術で外界を認識して来ました。これに対し、本研究室では、視覚はもちろんのこと力覚(触覚)をも使って、ロボットをより知能化する研究に取り組んでいます。

 研究概念では、偉そうな事を申し上げておりますが、実際はこの研究室が誕生してからまだ数ヶ月しか経っていないので、地道に研究用の装置や器具を集めたり作ったりしている段階です。ですが、それら多くの要素を組み合わせてシステム化を達成できるようなテーマの卒業研究に取り組んでおります。このシテム化を達成できる人材が、これからの社会に大いに貢献することでしょう。