研究室探訪「信山研究室」

八戸工業大学同窓会報第7号掲載記事(2005年3月発行)

信山研究室
信山研究室

 平成12年3月に八戸工業大学大学院博士後期課程第1回生として修了した後、本学教員として学生の教育研究指導に当たっております。研究室は平成14年4月から持たせて頂いており、主に生分解性プラスチックに関する研究を行っております。

 生分解性プラスチックは、トウモロコシなどの植物資源を原料とすることができ、使用後は自然界の微生物や分解酵素によって水と二酸化炭素に分解されます。近年では封筒の窓や苗ポット、PCの筐体、自動車のフロアマット等に採用されておりますが、電気的特性についてはほとんど明らかにされていないため、電気絶縁材料としての実用化は進んでおりません。そこで、当研究室では生分解性プラスチックの耐環境試験、機械的特性や電気的特性の測定、物理化学分析、さらには材料の改質等を行っております。今後も環境調和型電気絶縁材料の普及を目指し、学生と共に研究を進めて参りますので、ご指導ご鞭撻の程宜しくお願い申し上げます。