研究室探訪「関研究室」

八戸工業大学同窓会報第7号掲載記事(2005年3月発行)

関研究室
関研究室

 低消費電力、高品位で目に優しい次世代液晶ディスプレイに求められる新要素技術は何か?青森県地域結集型共同研究事業では平成13年から産学官連携でこの課題に取り組み始め、平成18年まで続けられる。八戸工業大学は地域大学の中心として事業提案当初から関わり、メンバーにはOBを含めて七名が加わっている。事業では光源色を切り替えるフィールド・シーケンシャル方式と高速OCBモード液晶を融合した方式を開発している。成果として動画像が鮮明で、色彩鮮やかなディスプレイを開発した。写真は試作した6型の次世代ディスプレイである。回路素子が削減や製造工程の簡素化ができコスト面での優位性もあり、国際会議では多くの関心を引いている。青森県はむつ小川原開発地域内に液晶関連産業の集積を目指す「クリスタルバレイ構想」を推進している。今後も基礎研究から産業創出に至るまで、多くの方々の支援や参画をお願いしたい。