研究室探訪「佐藤研究室」

八戸工業大学同窓会報第8号掲載記事(2005年9月発行)

佐藤研究室
佐藤研究室

 同窓生の皆さんお元気ですか。様々な分野で生来の賜物を活かして八戸工業大学の存在を社会に知らせ、活躍のことと思います。

 私の研究室の最近の状況を紹介します。電磁気学と流体力学の境界領域である電気流体力学(EHD)を、自然環境に配慮した新しい発電機の開発に活かす研究を一貫して続けています。その代表例が、風車を使わない風力EHD発電の研究です。電気を帯びた細かい水滴を電界に逆らって風で運び、負荷を接続した集電電極に電荷を集めるだけで、風から直流電力を直接取り出すことができます。構造は極端に単純で、強風に適しています。企業との共同研究で、電荷をカーボンナノチューブで低コスト、大量生成し、出力増加に挑戦しています。

 八戸工業大学を皆さんと力を合わせて、個性ある歴史に残り続ける大学に発展させたいと願っております。八戸を訪ねる機会がありましたら、是非、立ち寄って下さい。皆さんとの語らいを楽しみにしています。