2001年3月 大学院博士後期課程電気電子工学専攻修了(関研究室)上野毅稔さん
現在:八戸工業大学第一高等学校 教諭
平成13年3月に大学院博士後期課程を修了しました。社会人入学だったこともあり、時間確保が大きな問題でした。仕事を18時に切り上げ、家に戻って食事をし、19時に研究室に行くようにしました。研究室では、指導教員の関先生や学生との打ち合わせを行ってから実験を始めました。遅くとも午前1時には家に帰るという生活を3年間続けました。関先生には勤務時間外にも関わらずご指導いただき感謝しております。大学院を修了してからは生活が大きく変わったわけではありませんが、考え方が「自分でやりたいと思ったら、意外とやれる」というように変わりました。ここで学んだ経験を生徒にどのように還元するかを考えるようになりました。他ではできないことをやりたいと思い、今は生徒と宇宙を目指しています。生徒が製作した金属板が、令和4年2月20日に米国からシグナス補給船運用17号機で、国際宇宙ステーションに打ち上がりました。現在は、船外暴露ポートに取り付けられ地球を周回しています。宇宙なんて遠い夢のような話だと思っていましたが、打ち上げることができました。「夢は、夢ではない」ということを生徒と共有できたと思っています。今、日本航空宇宙学会でジュニア会員制度推進委員会の仕事もしております。最後に私が研究室で学んだことは、「工学は今と未来(夢)を結ぶことである」ということです。この考えにたどり着くことができたことは、関研究室だったからこそと思っています。