関秀廣「八戸工業大学の強みと魅力」

八戸工業大学の強みと魅力
 名誉教授 関秀廣 先生(令和5年3月退職)

 八戸工業大学の創立50周年を迎えた今年が、私にとって勤続39年、最後の年となりました。この間、バブル景気、リーマンショックと激しい景気変動があり、未曾有の東日本大震災があり、パンデミック感染症の蔓延がありと波乱万丈の大学生活でした。そうした中、自身が取り組んだ研究課題に関する科学技術振興機構の「大画面フラットパネルディスプレイの創出」を始めとして、国の省庁が進める地域の産学官連携事業3件を主体的に司ることができました。これらは、本学が北東北で唯一の私立理工系大学として、知の拠点としての役割を果たし続けてきたことと、私立大学であるが故に有している活動の自由度を持ち得たからだと実感しています。加えて同窓生や地域の方々によるご支援があればこそ取り組めたことでした。本学の大きな強みは、こうした地域に根ざした連携力とコンパクトであるが故の多分野の教育研究組織力です。これが本学の魅力となっています。今後に期待したいと思います。