八戸工業大学同窓会報第14号掲載記事(2008年発行)
昭和52年電気工学科卒(佐藤研究室) 淺利 能之さん
現在:青森県立弘前工業高等学校 校長

八戸工業大学で過ごした日々は、人生の折り返し地点を過ぎた今、自分自身の人生の物語の中では、神話の時代だったように感じています。
唸る電動機・発電機の実習、お気に入りは何といっても高電圧発生装置での放電実験、カタカタと東北大学から送られてくるテレタイプ端末での数値計算プログラム、合宿・合宿の数学ゼミナール、英語の物理の教科書、体育はレスリング、代議士の先生も参加してくれた南部会館での初めての学生コンパ、中島みゆきが歌った大学祭、凍える美術部室での創作活動・・・etc.etc.キーワードだけでも限りない思い出が溢れてきます。
神話の舞台となった赤土の荒涼とした原野に聳える校舎には、種々のアイテムを持った個性的な神々がいて、本当に素晴らしい経験をさせてくれました。卒業後に工業高校の教員となり、教育委員会での指導主事、そして校長の仕事をしている現在まで必要であったすべての経験が、この舞台に、八戸工業大学にあったと思います。母校に心からの感謝と乾杯を!