OB・OGだより「田名部 義峰さん」

八戸工業大学同窓会報第19号掲載記事(2013年発行)

平成22年大学院博士前期課程電子電気・情報工学専攻修了(藤田研究室) 田名部 義峰さん
 現在:株式会社オーバル 研究開発部

田名部 義峰さん
田名部 義峰さん

 大学院を修了して3年が過ぎました。私は、研究開発部に配属されて以来流量計変換器の開発に携わっています。学生時代はマイコンを使った制御から簡単な回路設計、人工衛星のデータ処理を中心に研究を行ってきましたが、現在はそれらをベースに、さらに高度な技術をOJTで学びながら日々過ごしています。

 学生の頃から電子工作が趣味の1つでもあったので、週末には秋葉原に出かけて電子部品などを買い集め、趣味と実益を兼ねた回路の設計・製作などを行いながら楽しく毎日を過ごしています。

 流量計をはじめとするセンシングで必要とされる高精度のアナログ回路設計やノイズ対策は非常に高度な技術を要求される一方で、その軸となっているのは学生時代に講義や実験で学んだ電気回路や電磁気学そのものであることを実感しています。

 低コスト、低消費、高性能が要求される現代では、市場からの我々開発者への要求は厳しくなる一方であると感じています。他方、それらを実現するために用いられる基礎的なことは、大学などで学ぶ専門知識に他なりません。私も他の先輩方と同じく、大学で身につけたことを礎に、よりよい製品作りを目指して、これからも取り組んでいきたいと思っています。