八戸工業大学同窓会報第18号掲載記事(2012年発行)
平成9年 電気工学科卒(藤田研究室) 鎌田 和久さん
現在:福島県南相馬市役所建設部水道課主査

学生時代は、勉学に励むと共に、部活動(柔道)に明け暮れた記憶があります。大きな怪我もしましたが、その分辛いことを乗り越える力を得たと思っています。
卒業して、福島県小高町役場に入庁し、合併を経て南相馬市役所職員となりました。この間、水道課に所属し浄水場の維持管理、配水管布設監督などの技術部門を歩いて来ました。
平成23年3月11日に発生した東日本大震災。南相馬市の沿岸部も津波により壊滅し、更には東京電力㈱福島第一原子力発電所の事故の影響により市内の一部が警戒区域に指定されるなど、甚大な被害を受けました。
水道施設復旧のために奔走する日々を過ごしましたが、学生時代に培ってきた知識と忍耐力で乗り越えてこれたと思っております。
現在は、平成24年4月16日に警戒区域が解除されたため、旧警戒区域内の水道施設復旧に全力を注いでおります。
同窓生、在校生の皆様にも被災され辛い思いをなさっている方もおられると思いますが、顔をあげて前を見据えて歩くことにより、必ず前進することができます。お互いに頑張って乗り越えていきましょう。