八戸工業大学同窓会報第19号掲載記事(2013年発行)
大学院工学研究科電子電気・情報工学専攻主任
工学部電気電子システム学科長 根城安伯先生

八戸工業大学水交会会員の皆様、仕事や社会活動などご活躍のこととお喜び申し上げます。私は今年度、電気電子システム学科学科長を拝命いたしました根城 安伯と申します。学科教員の異動としては、昨年学科長をされました川又憲先生が退職され仙台に移られましたことは名残惜しく思われます。
私は本学創立から4年目に物理学の担当教員として赴任しましたが、大学院創立時に電気工学科、大学院工学研究科に所属となり講義、実験、研究指導を担当して現在に至っています。私は学科に赴任して以来20年以上になりましたが、学生を見ていて実感する特徴として、ずっと共通に継続している要素と最近になって若干変化している要素があります。平成24年度の就職率は100%を達成しましたが、最近の進路としては電気エネルギー関連企業やエネルギー分野で仕事をしたいと考える傾向が強いことです。その背景には、2年前の東日本大震災を体験したことがあると思います。その時に受けた影響を考慮し、エネルギーの普及や社会で任務を果たしたいと考えているように思われます。水交会の皆様におかれましては、このような若い学生たちの精神的なサポートをしていただければという気持ちもあります。
一方、本学大学院工学研究科は博士後期課程までを擁する北東北随一の研究機関になりつつあります。大学院修了学生はすでに数百名を越えました。修了学生の進路は教員、研究職、開発職、ソフト開発などに就いています。大学院生の中には学会から表彰される学生が現れるなど活躍しています。このような学生が修了した際に、科学技術のレベルアップに繋がる助言や指針を提供していただき、さらに同じ現場で仕事をする機会があれば切磋琢磨でき仕事の効率も高まり、社会へのより一層の貢献が実るでしょう。
本学科は大学創立以来40年以上の歴史を経ており大学の歴史とともにあります。これまでの本学へのご協力に感謝いたしますと同時に、今後の更なるご支援を賜りますようお願い申し上げます。 皆様方のお仕事のご発展とご健勝を祈念申し上げます。