平成27年度学科近況報告

八戸工業大学同窓会報第21号掲載記事(2015年発行)

大学院工学研究科電子電気・情報工学専攻主任
 工学部電気電子システム学科長 根城安伯先生

根城安伯学科長
根城安伯学科長

 八戸工業大学水交会会員の皆様、日頃から電気電子システム学科へのご愛顧をいただき感謝申し上げます。

 今回は、電気電子システム学科および大学院電子電気・情報工学専攻における新しいトピックスについて述べさせていただきます。電気電子システム学科では、2014年度から卒業研究生について「合同ゼミ」を開始することとし実施しております。卒業研究というと、一つの研究室内で他の研究室と研究内容にまで踏み込んだ議論をしてこなかったのがこれまでのやり方でした。それを抜本的に変更し、毎月1回他の研究室と合同でゼミを行います。一人の学生が発表した内容に全員で議論を交わし、疑問点をぶつけ合うというもので、学生がリーダーとなって進める方式です。最終発表会では、過半数の学生が相当なプレゼンテーション能力を発揮していたと評価されました。これは大学初のことであり多方面から注目されております。

 一方、大学院生については、最終発表会では全員が英語によるプレゼンテーションを行うことを義務としました。これも本学では初めての試みですが、大変立派にこなしており、最後には自信を持って質疑に応じていたのが印象に残っています。これらの背景には、大学の国際化、学生のコミュニケーション能力の向上という要請があることも事実です。

 また、2014年9月から11月まで、タイ国からの研究者が電気電子システム学科に滞在しました。原子力エネルギー分野の基礎的な実験・理論・外部施設の訪問などの研修を体験し、国際フォーラムでの講演などをこなしました。

 水交会の皆様との更なる交流を通して、望ましい学生を社会に送り出すため、皆様との絆をさらに強固なものとし、八戸工業大学電気電子システム学科の人材育成において更なる基盤充実ができればと願っております。