●白物家電と多様性(ダイバーシティ)
活躍する女性エキスパート

図1 電子知能システム学科出身の山村有紀さんと学科アラカルト

 今、ダイバーシティ(diversity)という言葉が注目されています。 様々な人々が互いに取り組もうとする、多様性という意味です。 白黒だけでは味気ないですが、虹色が加わると、豊かな世界が広がります。 同じような考え方の人だけでは中々問題を解決したり、発展させることは難しい。 様々な立場の人が意見を出し合うと知恵が湧いてきます。

 家電製品の中で、洗濯機・電子レンジ・冷蔵庫などを「白物家電」と言うことがあります。 かつて白色の製品が多かったことからこの名前がついています。 一昔前は家庭の主婦がどんなに負担の多い家事を軽減するかと、男性が開発していました。 今は違います。女性はもちろん男性と同様に電気電子分野で働くとともに、女性ならではのセンスが必要とされています。 企業では女性エンジニアの必要性から別枠で募集があるなど一昔前からすると様変わりです。 男女互いに働きながら社会を築こうという動きがあります。女性はもちろんですが、 さまざまな立場の人が生き生きと仕事ができる環境をつくる。 そうすることが社会の活力を増すことになります。

 電子電気・情報工学専攻後期課程の山村有希さんは本学科を卒業後大学院へ進みました。 根城安伯教授の指導の下、宇宙の推進機として注目を集めているホール推進機について、 プラズマの働きをシミュレーションし、効率向上を図る研究を進めました。 宇宙開発が益々近づいてきた感がありますが、その業績に対して平成18年度電気学会東北支部優秀論文賞が授与されました。 今、様々な企業から注目を浴びています。(図1)

●電子知能システム学科における多様性

 携帯電話、パソコン、iPod、オーディオ・・・身の回りのたくさんの電気電子機器が皆さんの生活を豊かにしています。 これに興味をもっている人も多くいると思います。しかし、高校の電子科や電気科の出身の人にとっては、 電気電子分野の勉学は馴染みのあるものですが、普通科、商業科、農業科などの出身者にとっては不安があると思います。

 電子知能システム学科では電気電子分野で実力を様々な出身の人が発揮できるような仕組みをつくっています。 数学や物理、そして英語等の基礎力を養成するために高校での授業の足並みを揃えるためにリメディアル(補正)授業を行っています。 また、ハンダゴテを握った事のない人でも回路づくりを楽しみながら覚えるように工夫しています。 今年の本学科の新入生を見ると図2のように工学系のみならず、普通科や商業科の出身者も勉学にいそしんでいます。

工業高校60%・普通高校38%・商業高校2%

図2 H20年度入学生の出身分布

●社会で活躍する電気電子エンジニア

 電気電子関係企業のみならず、自動車、航空、化学、農業、経済・・・・ あらゆる分野で電気電子エンジニアが求められています。皆さんの多様性(ダイバーシティ)を社会が求めているのです。 工学系、普通科に限らず様々な学科、男女の区別無く活躍できます。来れ若人よ!

2学年実験に取り組む学生

卒業研究に勤しむ学生

図3 様々な分野での活躍を目指して実験実習や卒業研究に取り組む学生達